不妊症
不妊症とは?
不妊症とは、1年以上避妊せずに性交渉があるにもかかわらず妊娠しない場合をいいます。ただし、この期間は夫婦の年齢によっても異なってきます。また、何らかの治療をしなければ自然に妊娠する可能性が低い状態を不妊症ともいいます。
不妊症の原因は?
不妊症の原因は、まず女性側に問題がある場合と男性側に問題がある場合、あるいはどちらにも問題がある場合、もしくは原因不明のものまでさまざまです。
女性側の主な原因
- 卵巣の機能不全、
- 卵管の狭窄や閉塞
- 子宮筋腫や子宮内膜症などの病気
- ホルモンの異常
- 自律神経の異常
など。
男性側の主な原因
- 無精子症
- 精路閉鎖
- 性交障害
- ホルモンの異常
- 自律神経の異常
など。
不妊症かな?と思ったら
まずはじめに、不妊症の原因は上記の通りさまざまで、中には生殖器系の病気が原因になっているケースも少なくありません。
当院の施術では、生殖器系の内臓に対するアプローチももちろん行いますが、卵管の閉塞や重度の子宮筋腫や子宮内膜症などに対しては効果が及ばないものもあります。したがって不妊症の疑いがある場合や生殖器系の病気が疑われる場合はまず専門医への受診をおすすめします。
不妊症に対する当院の考え方
不妊症の原因は上記の通りさまざまありますが、当院の基本的な考え方としては、
- 姿勢や身体の使い方の問題
- 呼吸の問題
大きくこの二つでとらえています。
例えば姿勢や身体の使い方が不適切な場合、骨格は歪み、筋肉は緊張します。そういった身体の歪みは脳からの伝達を妨げ、結果的にホルモン分泌や自律神経の調整に悪影響を及ぼします。
また、姿勢が崩れ呼吸が浅くなることにより、肋骨の位置が下に下がり、内臓を圧迫します。特に生殖器系の臓器は肋骨と骨盤に圧迫を受けることで機能低下を起こしやすくなります。
また、東洋医学的な観点からも不適切な姿勢や呼吸は経絡や氣の流れの妨げになり、身体全体のエネルギーを低下させたり、身体を冷やしたりすることで病気を招きやすい身体をつくります。
当院では更に、なぜ姿勢や身体の使い方が不適切になるのか?なぜ呼吸が浅くなるのか?というところまで掘り下げて考えます。実は姿勢の崩れも呼吸の浅さも相互に関係していて、根本的な原因は同じ。原因は心理的な部分にあることが多いのです。何かに対する恐怖心や不安感、依存心や執着心。これらが過剰になった時、人間は本能的な防御反応として身を屈め、息を殺します。実はこれが姿勢の崩れと呼吸の乱れの根本原因です。
不安を持つことや恐怖心を抱くことは動物が身を守るために供えられた基礎的な機能なのですが、それが過剰になり過ぎると身体を悪い方向へ導くのです。現代は文明が発展し、不自由の少ない社会になりました。しかし不自由が少ないということは、逆を返せば不満が募り、不安要素は増えるということでもあるのです。現代病と呼ばれる先進国特有の病気は多くあり、その種類も患者数も年々増加傾向にあります。不妊症もそのうちのひとつなのではないかと当院では考えています。
不妊症に対する当院の施術
当院の不妊症に対する施術ではまず息を詰めていること、歯を食いしばっていること、決まった筋肉を緊張させて動いていることに気付いていただきます。気付いた上で詰めた息を吐き出し、過緊張させている筋肉を緩和させ、縮んだ姿勢を伸ばしていきます。
こうして姿勢と呼吸が整うことで身体のバランスは良くなり、心理的バランスも整うことで抱えていた過度な恐怖心や不安感も処理しやすくなります。
更に骨格や筋肉、内臓、経絡など細かなバランスをチェックし、必要に応じて整えていきます。
つまり当院の施術では、基本的には患者さん自身が自分の身体の問題に気付き、自分でその問題の解決方法を身につけていただくことをメインの目的としています。