頭痛
頭痛の分類
①緊張型頭痛
緊張型頭痛とは、その名の通り身体や精神の緊張によって起こる頭痛です。
身体の緊張とは、いわゆる「コリ」のことで、筋肉が硬くなっている状態を指します。 緊張型頭痛の場合は、主に首や肩の筋肉の凝りが原因で出ているケースがほとんどです。 首や肩以外でも腰や背中、胸やお腹など体幹部の筋肉の緊張が関わることもあります。 筋肉の緊張の原因は、肩こりや腰痛のページでも触れていますが、不良姿勢や浅い呼吸、間違った身体の使い方などがあげられます。
精神的な緊張とは、ストレスやプレッシャーなどにより発生します。 ただし、精神的な緊張は身体的な緊張に反映され、逆もまた然りです。つまり、肉体と精神は切り離せるものではないのです。 身体的な緊張の原因として姿勢や呼吸をあげましたが、精神的、そして身体的な緊張によってもまた姿勢や呼吸が乱れてしまうものでもあり、 身体的・精神的緊張と姿勢・呼吸の間には相関関係があります。
②偏頭痛
片頭痛は、頭の片側に限らず、両側にもズキンズキンと拍動するような痛みが表れることを言います。 発作的に表れることが多く、吐き気などを伴うことも少なくありません。
原因は頭部の血管が拡張し、炎症が起こることによって痛みが表れると言われています。 緊張型頭痛が血行の改善により症状が緩解するのに対し、血行改善により症状が悪化するのが片頭痛の特徴のひとつです。 また、片頭痛の前兆として、目が光でチカチカしたり、視界の一部が欠けて見えたりなどの症状がみられることもあります。
三叉神経が血管の炎症に関与しているという説もあり、はっきりした原因は科学的には解明されてはいません。 ただ、施術経験としては骨格構造の崩れやそれに関与した自律神経の問題が関わっているケースが多いように感じています。
③群発頭痛
群発頭痛は片頭痛同様、発作的に表れることの多い頭痛です。目の充血や涙、鼻水、発汗を伴うことがあります。
年に数回か数年に一回ほどの頻度で発作が起きますが、一度発作が起きると、1,2カ月の間毎日のように群発的に頭痛が起こります。
群発頭痛も原因不明とされていますが、片頭痛同様、骨格バランスの崩れや自律神経の乱れなどが関与していると感じています。
頭痛に対する当院の施術
頭痛は上記のとおり、主に3種類に分類されますが、当院の頭痛に対するアプローチはシンプルなものです。 どの種類の頭痛であれ、関与している主な原因は二つと、当院では捉えています。
ひとつは骨格構造の崩れや筋緊張などの構造的な姿勢の乱れ。
もうひとつは精神的・心理的ストレスからくる自律神経のバランスの崩れと、それに伴う呼吸の乱れです。
他の症状ページをご覧の方はお察しいただいていると思いますが、頭痛に限らず、身体や精神・心の問題のほとんどが、 姿勢と息遣いがうまくいっていないことによってあらわれるものです。 したがって、当院での頭痛に対する施術も他の症状と同様、呼吸と姿勢に対するアプローチを基盤としています。 必要に応じ、骨格バランスの調整や筋肉に対する調整も行います。