呼吸・姿勢矯正

姿勢の崩れ

姿勢の崩れは、身体に多くの問題をもたらします。

肩こりや腰痛などに代表される筋肉や骨格系のトラブル、 内臓疾患、婦人科系疾患、自律神経系のトラブルなど、挙げればほとんどの身体の不調の原因が、 姿勢の崩れにあると言っても過言ではありません。

では、姿勢の崩れとはどういう状態を指すのか、また、姿勢の崩れを改善するためにはどうすれば良いのか、 詳しく説明していきたいと思います。

目に見える姿勢

姿勢には目に見える姿勢と、目に見えない姿勢があります。つまり、外見上の姿勢と内面上の姿勢です。

目に見える姿勢は、筋肉や骨格のバランスによって保たれています。 この筋肉や骨格のバランスが崩れれば、当然姿勢も崩れます。

バランスの崩れとは、必要な筋肉が必要以下にしか使われず、不要な筋肉を必要以上に使ってしまっている状態のこと。 筋肉は骨格に付着するので、筋肉のバランスが崩れれば、骨格のバランスも崩れます。

ではなぜ筋肉や骨格のバランスは崩れるのか?これは目に見えない姿勢の部分が関わります。

目に見えない姿勢

目に見えない姿勢とは、内面上の姿勢を指します。内面上の姿勢とは、精神的・心理的状態を言います。

「姿勢」という言葉は、単純に見た目だけを指して使われているわけではありませんよね。「何かに取り組む姿勢」や「真摯な姿勢」、「前向きな姿勢」など、その人の考え方や心の在り方を表している場合もあります。

この目に見えない姿勢、つまりその人の内面が目に見える姿勢として表に現れるのです。

では、目に見えない姿勢が崩れる原因は何でしょう? それは不安、悩み、痛み、嫌なことがあった、嫌いな人がいる、不機嫌、嫉妬、意固地など、 まさに精神的や心理的な状態がネガティブになり、バランスが崩れた時に表れます。

姿勢を矯正(改善)するには

上記の通り、見た目の姿勢を崩す原因は構造的な問題よりもむしろ内面的な問題にあると言えます。

見た目の姿勢だけいくらまっすぐにしても、内面の問題が解決していない限り、その姿勢は良い姿勢とは言えません。

では、姿勢を内面から変える為にはどうしたら良いのか?

内面を変えるとは、心を変えること。心の状態は息遣いに必ず現れます。「息」という字は「自ら」の「心」と書きますよね。 つまり、姿勢を変える為には呼吸を変えなければならないということです。

姿勢が悪い人の息遣いは乱れています。その人の内面には不安や悩みや不機嫌など、必ず息遣いを乱す原因があります。

逆に乱れた息遣いを整えることで、その人の内面を安定させ、結果として姿勢を改善させる。 簡単に言うと、これが当院の姿勢矯正法です。

はっきり言って、簡単ではありません。 むしろ、面倒くさいものです。ですが、姿勢を改善するというのは生き方を変えることと同義です。 安易な小手先の技で、臭いものに蓋をしているだけでは、その場しのぎにはなっても本質は変わりません。

更に言えば、良い姿勢を常に保つということは不可能です。人間は感情を伴う動物である以上、 心の状態を一定に保つことはできません。良い時もあれば悪いときもある。 この現実を受け止めたうえ、自分と向き合えるという人にしか姿勢は変えられません。