肘部管症候群
肘部管症候群とは?
肘部管症候群とは、肘の内側にある肘部管と呼ばれるトンネル内を通る尺骨神経が、何らかの原因により圧迫を受けたり引き延ばされたりすることにより、小指や薬指にしびれや痛み、運動麻痺などの症状を引き起こすものです。
圧迫の原因には、骨の変形や隆起したもの、靭帯の肥厚、筋肉の緊張、ガングリオン嚢腫などがあります。引き延ばしの原因としては、、過去の骨折や繰り返しの作業・スポーツでの使い過ぎにより、肘を伸ばした時に外側に反るような変形などがあります。
肘部管は肘の内側にあり、非常に狭いトンネルのため神経の圧迫や引き延ばしが起こりやすい構造になっています。
肘部管症候群に対する当院の施術
最初に、症状をあまりに長く抱えている場合や明らかに肘の変形が強い場合、また症状が強い場合などは一度専門医への受診をおすすめします。その上で症状が緩和しない場合などはご相談ください。
一般的には、むくんでいたり腫脹し緊張している腱やそれにつながる筋肉の緊張をマッサージなどで緩和し、症状の緩解をねらうのが整体院や治療院での施術です。
しかし、本来は身体が正しいポジションで使えていれば、反復の作業やスポーツなどで肘周囲を使い過ぎていたとしても、炎症を起こすことはありません。当院では使い過ぎによる関節の変形、筋肉や腱・靭帯などの肥厚の原因は身体の姿勢や使い方にあると考えています。また、姿勢が崩れる根本的な原因は、息を詰め、歯を食いしばり、局所に余計な力を入れてしまっていること。これには内面にある不安や恐怖などの感情も関わっていることもあります。
また、関節や骨の変形に関しては、変形したものを正常に戻すことは当院の施術ではできません。おそらく外科的な処置を行わない限り変形自体を元に戻すことは難しいでしょう。ですが変形していたとしても、姿勢や身体のポジションを改善し、正しい関節軸上で肘を使うことで患部への負担を最小限に減らすことができます。
したがって当院の肘部管症候群に対する施術はまず呼吸を整えること。それにより姿勢や身体の使い方を整え、症状の根本的な改善を狙います。その上で必要に応じ、最低限の骨格矯正や筋肉の緊張緩和を行い、更に良い状態の定着を目指します。