立夏と呼吸
5月5日に立夏を迎えます
5月に入りいい陽気になってきました。今年は特に温かいようですね。5日には立夏を迎え、あっという間に夏がやってきます。
意外と多い熱中症
この時期意外と多いのが熱中症です。気温自体は真夏ほど上がるわけではありませんが、急激な気温上昇に適応しきれないことが原因と考えられます。変化への適応ができないとき、そこには必ずといっていいほど不適切な呼吸が隠れています。この時期の呼吸の問題点は二つです。
呼吸の問題点その①
ひとつ目は息が吐けていないこと。息を吐くことは呼吸を深くすることになり、深い呼吸は心身の余裕をつくります。いらぬ焦りで熱中症を助長しないよう吐く息を意識しましょう。また排気は体内の熱を排出する行為にもなります。熱中症は外気温の高さも誘発原因ですが、暑さにより体内の熱が排出できないことの方が大きな問題です。発汗も大事ですが呼吸による体温調節の方が哺乳類にとっては重要なのです。
呼吸の問題点その②
もうひとつは口呼吸しないこと。口は呼吸器ではなく消化器です。鼻呼吸により呼吸の主働筋である横隔膜が働きやすくなります。そして鼻腔から入った空気は脳の体温調節中枢である視床下部付近を冷却します。
あくまでも優先したいのは正攻法
どうでしょう?しっかり息を吐き鼻から吸う。これだけでも大きな熱中症対策になります。ただしあくまでも優先していただきたいのは十分な水分補給。そして高温の場所や直射日光のあたる場所に長時間とどまらないこと。これから夏本番にかけて気をつけたいですね。あとは呼吸を意識してあげることでさらに強力な暑さ対策につながります。