足関節痛
足関節痛はなぜ起こるのか?
足関節(足首)に痛みを出す疾患には、足関節捻挫(内反・外反)、アキレス腱炎・周囲炎、足関節滑液包炎、足根管症候群、足底筋膜炎、踵骨骨端症、外反母趾、変形性関節症などがあります。
捻挫など、原因のはっきりしている外傷は別として、足関節痛の多くは日常動作やスポーツなどによる使い過ぎにより発症します。ただし、適切な姿勢や身体の使い方をしていれば、いくら使いすぎても足関節に痛みや炎症などが起こることはありません。多くは間違った姿勢や身体の使い方に起因して発症しています。日常動作やスポーツが問題なのではなく、間違った身体の使い方に問題があるということです。
また、足関節の捻挫に関しても受傷の背景には姿勢の崩れや間違った身体の使い方が必ずあります。捻挫が癖になってしまうのは、損傷した患部の組織は時間とともに回復しても、身体の使い方が改善されていないために同じ怪我を繰り返してしまうのです。
足関節痛に対する当院の施術
適切な位置で関節が使えていれば関節の軸は確保されるため、足関節周囲に痛みが出ることはありません。関節の軸を崩す原因は姿勢の崩れや間違った身体の使い方による重心の変化にあります。である以上、姿勢や動作を改善していくことが根本的な解決策になります。
当院では更に姿勢や動作を崩す原因は呼吸の浅さにあると考えています。更に言うと呼吸を浅くしている原因は、何かに対する不安感や恐怖心などの感情にあります。人間は不安感や恐怖心から身を屈め、防御姿勢を取ります。背中を丸くし、息を詰め、歯を食いしばり、力を入れて踏ん張る。これが間違った姿勢の出来上がるメカニズムです。姿勢の崩れは目に見える構造だけの問題ではないのです。
したがって、施術としてはまず呼吸の改善を行います。詰まった息を吐き出すことで余計な力は抜け、縮こまった身体も伸び、正しい姿勢がつくれるようになります。その上で必要に応じ、筋肉の緊張緩和や骨格の調整を行います。身体にとっては必要最低限の刺激量で、自己の持つ修正能力による身体の改善をねらっています。