ぎっくり腰(急性腰痛)

ぎっくり腰はなぜ起こるのか?

いわゆるぎっくり腰は医学的には「急性腰痛症」と言い、ギクッと急激に出た腰の痛み全般を指します。

根本原因は立位時や座位時などの姿勢や呼吸、歩き方などの動作にあると考えます。不適切な姿勢、動作により、関節や骨、筋肉や靭帯などの決まった部位に日常的に負荷が加わります。この負荷がその部位の許容量を超え、更に無理な動作が加わった時にいわゆるぎっくり腰が起こりやすくなります。

また、痛みが出た際に取る防御姿勢が、更に筋肉の過緊張を生み、痛みをさらに強めているケースも多く見られます。痛みの出る部位は、椎間関節、仙腸関節、その周囲の筋肉や筋膜などです。

炎症症状を伴うことが多く、ひどいものは痛めた姿勢のまま身動きが取れないというようなこともあります。

ぎっくり腰の施術

急性の痛みが出た直後は炎症が患部に起きていることが多いため、まずは患部の冷却を行います。一度水にくぐらせた氷をビニール袋などに入れ、痛みや熱感のある患部に直接10~15分ほど当てます。その後は1時間以上の時間を空け、この作業を繰り返し1日に4~5セット行います。

炎症のあるうちは患部を直接施術すると、症状が悪化してしまうことがあるため、患部より離れた部位から当院独自の無痛整体やマッサージ、鍼灸などで調整し、患部の回復を早めます。

ただし、身動きが出来ないほど強い症状の場合には無理して来院せず、まずは自宅で冷却を行いながら安静に過ごすことをお勧めします。症状に軽減が見られ、動くことが可能になったときにご来院ください。

炎症が治まり、痛みが引いた後も患部に筋肉の緊張が残ることが多く、放っておくと再度同じ痛みを繰り返したり、慢性腰痛に移行することもあります。

当院では根本原因と考えられる姿勢や呼吸、身体の使い方などを見直していくことで再発を予防し、快適な状態を目指します。