冬の養生法

立冬

11月7日は立冬。冬の始まりです。今はまだ朝晩の寒さだけですが、これから徐々に日中の気温も下がってきます。東洋医学では冬は「閉蔵」といい、人間も含めたすべての動物が冬籠りのためエネルギーを外に漏らさぬよう体表を閉じ、蓄える時期といわれています。

閉蔵の時期の過ごし方

閉蔵の時期の養生法として昔から推奨されているのは、なるべく日照時間内に活動するということ。私たち生物は太陽から陽気というエネルギーを得ます。冬はエネルギーを得られる時間が限られているため、日没後の活動を控えることで得た陽気を外部に漏らさないようにと考えられていたのでしょう。早く眠りにつき、朝もゆっくり目覚める。人間も昔は冬眠していたという説があります。この時期は睡眠時間を大事にしましょう。

心静かに

また心静かに過ごすことも冬の養生法のひとつです。感情の起伏をなるべく抑え、平常心でいられるよう心がけたいですね。これは呼吸や瞑想がいいと思います。好きなことに没頭するのもいいですね。読書や映画鑑賞など。「読書の秋」なども冬を見据えた対策的な意味もあったのかもしれません。

陽気の発散を抑える

あとはとにかく寒さから身体の陽気を守ることが大切です。防寒はもちろん大事ですが、暖房のかけすぎや厚着のしすぎは体表の毛穴が開くことになり、かえって陽気が発散しやすくなってしまいます。

冬は腎が傷つきやすい

東洋医学では冬は腎が傷つきやすいといわれています。腎は脚の浮腫みや腰膝のトラブルなどと関連します。上記の養生法を心がけることで予防していきたいですね。