苦しい動作

苦しい動作で息が止まる?

人は苦しい動きをするとき息を止めます。たとえば下に落ちたものを拾うときや重いものを持つときなど。息を止めることで筋肉を硬直させ、苦しい動作に耐えようとしているいわば反射的な行為です。ただこれが癖になりすぎてしまい、ちょっとした動作でも息を止めてしまう人が増えた気がします。その結果ある決まった筋肉の緊張が抜けず、肩こりや腰痛の原因になっていることも珍しくありません。そこで皆さんに提案します。いっそ苦しい動作のとき、思い切って息を吐いてみてはどうでしょうか?

私たちが苦しいと思い込んでいる動作は、実は息を吐きながらやってみると意外と苦しくないことが多いものです。私は筋トレをやっています。で、特にスクワットのとき、担ぐ重さが高重量であればあるほどしゃがむ際につい息を止めてしまいます。でもそれに気づき、しゃがんで立つまでの動作を息を吐きながらやると、息を止めているときほど苦しさも重さも感じなくなります。

私なりの解釈

この現象について自分なりに解釈してみました。まず苦しい動作で息を止める行為は、おそらく「この動作は苦しいだろう」とやる前に予測した脳が予め息を止めて動作に備えるためだと思われます。でもそれは脳がその動作にビビっているだけで、実は息を止めることにより自分で自分を苦しくしてしまっている気がします。だから実際は身体を硬くしているのは筋肉ではなく頭なのではないかと私は思うのです。そして運動習慣が少なくなるほど頭は硬くなりがちです。

この時期はぎっくり腰が増えます。もちろん季節的な要因もありますが、無意識に頭で「面倒くさい」と思っている動作があり、その動作の瞬間息を止めていることが根本の原因なのかもしれません。