立春からの過ごし方

立春を迎えて

今年の立春は2月3日。暦の上では春になります。同時に私たちの身体も春仕様に変わっていきます。陽気を漏らさないよう閉じ込めていた冬の閉蔵という期間が終わり、春は新たな陽気を摂り込むべく身体はオープンになっていきます。イメージとしては引き締めていた皮膚や関節などが緩む感じといえばわかりやすいでしょうか。

自律神経大活躍

ただし立春とはいえまだまだ2月は肌寒いですよね。問題はそこ。オープンにしたい身体に寒気が入り込んだり、閉めておきたい骨盤が緩んできたり。とにかく身体の中と外で起ころうとする働きに誤差が出まくるのがこの時期です。そんな変化適応に能力を発揮する機能といえばご存知自律神経ちゃん。これから春分くらいまでは自律神経の働きも活発になると思います。自律神経の機能は無意識のうちにエネルギーを消費しているのでなんとなく疲れやすく感じたりボーっとしてしまったりすることも春先には多いですよね。花粉症の症状が出やすいのもその一環かもしれません。

自律神経への負担を減らすには

この春先の時期を健康に過ごすポイントはとにかく自律神経に負担をかけすぎないようにすること。たとえば消化の負担をやわらげるため腹八分目を心がけたり、室温の調整や衣服の脱ぎ着などで体温や血圧の変化をやわらげたり。でも最も意識していただきたいのは呼吸です。自律神経の問題の多くは過度な交感神経優位状態。息を吐くことは交感神経の興奮を抑え副交感神経の働きを優位にし、心の安定にもつながります。リラックスして余裕のある心身ほど健康なものはありません。