正しい姿勢=脱力

正しい姿勢とは?

正しい姿勢=疲れるものというイメージを持っている方も少なくないかもしれません。そもそも正しい姿勢を目指すのって身体の負担を減らすためですよね。だとしたら正しい姿勢って実は脱力できた姿勢なんじゃないかと思うのです。

まっすぐは大事だけど…

地球上で生活する以上、鉛直方向にかかる重力から逃れることはできません。であれば当然重心ラインから身体のパーツをはみ出させないことが余計な負荷をかけない基本です。ただ大事なのはいくら重心線の中に納まる姿勢であったとしても身体の各部位に緊張が起こっているのであればそれは正しい姿勢とはいえないということです。

ポイント1:舌圧と腹圧

ではただ脱力していればいいかというとそれもちょっと違います。余計な力は抜きながらも身体の軸は安定させたい。そのために必要なのはまず「体内からの圧力」です。中でも大事なポイントは舌圧と腹圧。舌のポジションは基本的に声を出すときと飲食時以外は上あごに着けておくものなのです。それが頭部を持ち上げる圧となり体軸づくりに繋がります。腹圧はご存知呼吸による胴体への圧力です。特に背部は緊張しやすく圧がかかりにくいので、背中を丸めながら吐きそのまま吸うことで背部も膨らむ呼吸を練習すると良いでしょう。

ポイント2:背骨と足裏

もうひとつは「背骨と足裏を動かすこと」。背骨は24個、足裏は26個の骨一個一個に姿勢を感知するセンサーが搭載されています。センサーが正しく働くことで姿勢は保たれます。ただそのうちのひとつでも動いていない場所があると身体は位置感覚を感知できなくなり、不安から緊張が起こります。背骨も足裏も骨の一個一個を動かし圧をかけてあげることが大事なのです。その結果脱力ができ、重心は下がり、安定した良い姿勢につながります。