呼吸と姿勢
呼吸は動作
呼吸は歩いたりしゃがんだりと同様に動作です。たとえば歩き方が不適切で身体のどこかに不具合が出ることがあります。同様に不適切な呼吸を繰り返していれば身体には不具合が出ます。呼吸の場合身体だけではなく心や精神にも影響を及ぼすことも考えられます。
呼吸は生存欲求
食べ物を数日食べなくても、睡眠を1日2日とらなくても死ぬことはありません。ですが呼吸は10分でも止めていれば命にかかわります。生存欲求においてそれくらい呼吸は欠かせないものです。だから私たちの身体はどんなにうまく呼吸ができていなくても止めることはありません。その呼吸が原因で肩こりになろうが腰痛になろうがいびきがうるさかろうがとにかく優先的に呼吸は行います。人間は1日に約2万回呼吸します。2万回もいちいち動作を意識できないですよね。面倒くさいからこのままでいいやとなっちゃうわけです。
息方は生き方
いわば呼吸はその人の人生に対する姿勢をあらわしているといっても過言ではありません。ここでいう姿勢とは態度という意味ももちろんありますが、実は見た目の姿勢にもそれがあらわれます。その人の持つ呼吸という動作パターンに都合が合うように姿勢が変化させられているのです。不適切な姿勢が原因で肩こりや腰痛になることがありますが、その姿勢は呼吸によってあらわれているということです。
自律神経系へのアクセス
それだけ根深く呼吸が身体に染みついているならもうそのままでいいや。肩こりや腰痛があっても死ぬわけじゃないし。となるのはちょっともったいないです。息を吐こうと思えば吐けるし吸おうと思ったら吸えます。呼吸は自律神経支配でありながら唯一自分でアクセスできる動作なのです。大事なのは意識する時間を少しでもつくってあげること。その時間が日常、そして生き方に反映されてくるのです。