立春と呼吸
立春を迎えて
2月4日には立春を迎えます。この冬は厳しい寒さがあまりありませんでしたが、暦の上では冬は終わっていきます。ただ2月3月もまだまだ寒い日はありますので油断なさらずに。
冬から春へ
2月の厄介なところは暦の上では春になってくるのに雪が降ったり本格的な寒さも起こるところです。冬の間は閉蔵といい、身体は閉じた状態でした。立春以降はそれが緩み春の陽気を体内に取り入れようと皮膚や関節などが徐々に開き始めます。ところがまだまだ寒さは続くので開き始めた身体には大きな負担がかかります。この内部の身体の変化と外部の環境の変化をうまく調整し折り合いをつけてくれるのが自律神経系です。花粉症などのアレルギー疾患や感染症などを含め、これから春先にかけて体調のバランスが崩れやすいのは自律神経系に負担がかかりすぎるせいでもあるのです。
呼吸で変化に適応する
対策はやはり呼吸、特に息を吐く意識です。身体は冬から春に変わろうとしています。それを手伝うように冬の間貯蓄していた古い気を吐き出し、新たな春の陽気を摂り入れる。また外部環境の変化に適応できないとき人は100%といっていいほど息が吐き出せていません。変化適応とは要するに古いものを手放し新たな世界へ進むこと。古いものに依存せず、執着せずさっぱり手放していきましょう。節分に豆まきをするのもそういった意味合いもあるのだと思います。「鬼(古い気)は外。福(新しい気)は内。」と。古い気や執着して手放せないものは鬼なのです。手放さないと春は来ません。息を吐き、新しい春を迎えましょう。