寒さと呼吸
寒さに弱い人が増えた?
私の感覚的には最近寒さに弱い人が増えているような印象があります。近年の寒暖差の激しさなども含め原因はいろいろあると思いますが、隣にも書いたように個人的には過度の暖房や厚着なども大きな原因になっているように感じます。
寒冷刺激も大事
ある程度の寒冷刺激は皮膚を引き締める上で重要です。当然ですが過度な暖房や厚着は寒冷刺激を感じにくくします。更に問題なのが暖房がばっちり効いた室内から外へ出た瞬間に感じる寒さ。大体そんな時私たちは身を縮め、全身に力を入れて寒さに耐えようとします。そしてそんな時確実に呼吸は止まっています。身を縮めて息を止める…。これは動物がとる防御反応であり、姿勢と呼吸を不適切にする原因でもあります。つまり過剰に防寒することで寒さへの免疫が下がり、寒さに対して問答無用で防御反応を起こすまでに至ってしまっているのです。結果として姿勢と呼吸は乱れる。
寒さを肌で感じてみよう
だからまずは過度な暖房と厚着は避けて外に出てみましょう。身を縮めて息を止めて感覚をシャットダウンする前に、普段の姿勢と呼吸を乱さずに実際の寒さを肌で感じてみてください。確かに寒さは感じるでしょう。でもそれは本当に身を縮めて息を止めないと耐えられないほどでしょうか?本当に耐えられなければもう一枚着てください(笑)。少し肌寒いけど姿勢も呼吸も乱さずにいられるのであればそれがあなたにとって適切な服装です。そのままの姿勢と呼吸を続けることで身体は適切な体温調節をし始めます。
呼吸は重要な体温調節機能
呼吸は身体の内外の状態を感知し体温調節してくれる大切なシステムです。寒さに息を止めることが寒さを余計苦手にします。過度な暖房は避け、(なるべく)薄着と呼吸。これで冬を乗り越えましょう。