胴体呼吸

呼吸で動かしたい場所

私たちが呼吸で動かしたい場所は胴体全部です。呼吸でいうとよく腹式や胸式に分けられますが、○○式などの方法論の前に、動物として適切な呼吸ができているかどうかの方が重要です。

胴体全部動かしたい

猫ちゃんやワンちゃんが寝ているときの呼吸を見たことがありますか?胴体全部が動いています。人間も赤ちゃんは同様の呼吸をしています。つまり動物として適切な呼吸は胴体全部が動くことなんです。

独自に構築された姿勢

人間は知能が発達するにつれ環境に適応させながら姿勢や動作を個々に構築していきます。長い時間スマホやPCを観ていれば視覚情報獲得が最優先になり頭が前に出る姿勢に。加えてそれを座って行っていれば姿勢維持機能が低下し腰が反ってきたり。現代人の私たちにはどこかで覚えのある姿勢かもしれません。

膨らまない場所

日常での姿勢が変わっても呼吸が止まるわけではないので、適応した姿勢により形が変わった胴体で呼吸をし続けます。そうなると当然胴体でも膨らむ場所と膨らまない場所が出てきます。頭が前に出ている姿勢であれば鎖骨の下あたりはつぶれて膨らみにくいし、腰が反っていれば当然そこも硬いので膨らみません。

問題は筋肉?

こうなったときにほとんどの人が硬い筋肉をほぐしたりストレッチしたり、また弱っている筋肉を鍛えたりという選択をします。そもそもそれらの筋肉が付着している胴体の形を元に戻そうと考える人はあまりいません。でも大事だと思いません?

全部を膨らますために

そこで呼吸。特定の場所を膨らましたければどこかに溜まっている空気を抜けばいいのです。つまりきちんと息を吐き出してあげることが重要で、吐き切れば全体がしぼみ、そのまま自然に吸えば全体が膨らむ呼吸ができてきます。まずは仰向けで数分やってみましょう。