心身一如と呼吸

身体と心の関係

身体にあらわれる痛みや不具合には何か意味がある…とよく感じます。仕事の転機や家族やパートナーとの関係の変化など人生の節目に出る身体の症状って本当に多いんですよね。

心身一如

心身一如という言葉の通り、心と身体はひとつであり切り離すことができません。厄介なのは心で感じているはずの感情や感覚に頭脳がフタをして感じなくさせてしまうこと。何か心に病む出来事があり、身体のどこかに不具合としてあらわれても本人的には原因に自覚のないまま来院される。そして施術を受けてもなかなか変化が出ない。「症状が出始めたときに何か心境や環境の変化はありましたか?」と尋ねるとかなりの確率で「はい。実は…」となります。心で感じることはできなくても身体はそれを受け取っていて、何かしらの症状を出すことで認識してもらおうとサインを送っているんですね。多くの場合はそれを認識したり自分に向き合うことにより改善に向かいます。

常に戦闘モード…

こういった事例は特に前を向き目標に向かって突っ走っている方に多いように感じます。身体をみさせてもらうと筋肉は緊張し呼吸は浅く常に戦闘モードに入りっぱなし…というような。もちろん仕事をするうえで身体が活動モードに入るのは重要なことです。問題はそのスイッチが切れなくなってしまうこと。そうなると心の声も聞き取れませんよね。ましてや仕事以外にも上記のように人生の節目となるような出来事に直面していればなおさらのことです。

呼吸を見つめる

秋は自分の在り方を見つめなおすとき。自分の心を観察するには呼吸に意識を向けるのが一番です。どれくらい息を吐けば自分の心と身体は吸いたくなるのか。どれくらい吸うと身体は緊張してしまうのか。心と身体を一致させて秋に向かっていきましょう。