気温と呼吸

いよいよ立夏です

5月に入り日照時間も延びて気温も温かくなってきました。5日には立夏を迎えここから夏が始まります。

3つの熱中症対策

気温が一気に上がり始めるこの時期、意外と多いのが熱中症。もちろん真夏ほどの気温ではありませんが、最近までの寒さから急激に気温が上昇するため身体がついていけないんですね。ただ熱中症にかかりやすい人の多くは呼吸に問題があります。その問題点は大きく分けて三つ。

①息を吐く

ひとつめは呼気が不十分なこと。熱中症の直接的な原因は外気温の暑さではなく体内の熱がうまく処理できないことにあります。もちろん間接的には外気温の高さにより体内に熱は発生しやすくなります。ただ問題は体内で発生した熱を排出できないこと。うまく息を吐けている人はそれに伴い熱の排出も行えているため適切な体温調節ができています。そう。呼吸は大事な体温調節機能なのです。

②鼻で吸う

ふたつめは口呼吸になっていること。口は呼吸器ではありません。呼吸器である鼻の穴は上に向かっているため吸った空気は一度脳の方へ向かいます。向かった先にあるのは視床下部の体温調節中枢。吸気によりこの部分を冷却してから空気は肺に向かいます。

③吸いすぎない

三つめは吸いすぎないこと。吸いすぎはそもそも呼吸を浅くし身体を緊張させてしまいます。緊張して身体は本来の機能を失います。

大事なのは息を十分に吐くことと鼻から軽く吸うこと。暑さだけではなく気温や環境の変化への適応にはこれが基本になります。