暑さと呼吸

自律神経系への負担

ジメジメした梅雨の気候が続きます。気温も湿度も上がり息苦しい季節になってきましたね。先月も書きましたがこの時期は自律神経、胃腸、関節などに負担がかかりやすくなります。何かあればご相談ください。

排気の問題

この時期は息苦しさから熱中症につながるケースも多いと考えています。高温多湿の環境ではどうしてもハアハアゼエゼエと喘ぐような呼吸になりがちです。これは呼吸が浅くなっている状態。浅い呼吸は身体にさまざまなトラブルを起こしやすくしますが、ひとつは排気の問題。喘ぎ呼吸をしているとき、ほぼ100%息が吐けていません。息を吐くことが体内の熱の排出につながるので排気は重要なのです。

浅い呼吸はパニックを生む

もうひとつは単純に呼吸が浅くなることで精神的にパニックになりやすいということ。落ち着いているというのは息を肚深くに落ち着かせている状態。逆にあがるとか浮足立つとか地に足が着かないというのは息が浅い状態。息が深く吐けると気持ちが落ち着き心に余裕をつくります。

鼻で息を吸うこと

また鼻で息を吸うことも大切です。空気は肺に吸い込みたいのに鼻の穴がなぜ上に向いているのか?鼻腔を通る空気は一度脳の下部にある視床下部の体温調節中枢周辺を通り気道へ入っていきます。脳を一度空気で冷却して温度が上がらないようにしているのです。

いつもの予防プラス呼吸

暑さは避けるに越したことはないし、熱中症予防に水分やミネラル補給も必須です。ただ浅い呼吸で自ら熱中症に向かっていくケースも少なくはないと思います。コントロールできるところはしていきましょう。