おかげさまで14周年

日頃のご愛顧に感謝いたします

当院は3月2日をもちまして14周年を迎えました。これもひとえにご来院いただいている皆さま方のおかげです。本当にありがとうございます。

14年の間自然災害や感染症など、それ以前には考えられなかったような出来事が多くありました。社会も少しずつ便利になり暮らしが豊かになる一方で心身に不具合を訴える人は増えているように感じます。そしてその多くは呼吸に問題があることも、歳月を重ねながら実感しております。

人間は本来ネガティブ

人間は脳の3分の2のエネルギーを不安や悩みや後悔などネガティブなものに使っているそうです。私たちはそのおかげで進化し生き残ってこれたので、ネガティブなことを考えるだけで報酬系の快楽物質が出るほど強く根付いているプログラムなのです。中毒と言い換えてもいいかもしれません。ただ同時にそれは呼吸を浅くもします。皮肉なもので生き抜くために備わったプログラムが現代では心身の病の原因になっているということです。

素の自分に出会う

私たちは社会に適応するためにさまざまな役割を演じています。不安や悩みの多くはその演じているキャラクターの中で生まれてくるものです。だとしたらそれを演じていない素の自分はどこにあるのでしょう?実はそれは呼吸の中に見つけることができます。吐いてるとき、吸っているとき。そして呼気と吸気の間、吸気と呼気の間を深く観察していくと「いまここ」にいる素の自分に会うことができます。そうして自分が演じていた自分を離れてみたとき、抱えていた悩みや不安の解決策がまったく違う角度から得られたりします。これからも呼吸を通じてそういったことをお伝えしていきたいです。