足袋と日本の文化

ランニング足袋「無敵」

私はマラソンが趣味なのですが、走るときはいつも足袋を履いています。先日の横浜マラソンも足袋で走りました。

「無敵」というランニング足袋で、アウトソールの厚さがわずか5mm。しかも柔らかい天然ゴムなので、数ある裸足系シューズの中でも究極に裸足に近いと言って良いと思います。

良く聞かれるのは、そんなんで走ってどこか痛めませんか?という質問。

確かに痛めることもあります。だけどそれはシューズのせいではなくて自分の身体の使い方が悪いから。痛みはそれを教えてくれるものであり、衝撃吸収機能満載のシューズではまず得られない感覚です。

逆に衝撃吸収機能が高いということは、衝撃から身を守っているつもりがどんどん身体を退化させているってことですよね。

日本は裸足の文化

日本は裸足の文化。だから履物といえば足袋であり草履であったわけです。これはものを大切にする文化に根付いたものだと思います。ものを大切に扱うということは自分の身体も丁寧に扱うということ。物資が限られていた島国日本ではこれは当たり前の教育であり躾だったのです。

それに対して欧米の消費文化。壊れたら取り替えりゃいいやの発想です。だからものも雑に扱う。だけど身は守りたいからシューズの機能をどんどん付け足す。結果、身体の機能はどんどん役割を奪われ裸足では走れない馬鹿な身体になる。

しかもものにダメージを与えて使った分だけ自分の身体にも同様のダメージが加わる。気付いたときにはもうポンコツですよ。それでも欧米人はまだデカイ骨格でカバーするからまだ良いんです。これを日本人がやったらどうなると思います?

自分の問題に向き合う

ものを付け足して、機能を付け足して、自分以外のものに自分の役割を預けて、思考停止して、問題を先送りにする。これではいくら走っていてもまったく健康ではないですよね。

何も付け足さない。本当の自分の身体が知りたい。自分の問題に気付きたい。そのためには私の場合、足袋が必要なんです。

今回は長い独り言でした。最後までお読みいただきありがとうございました!