楽を選べばいいだけ

人間は呼吸をコントロールできるので、楽に呼吸するのも苦しく呼吸するのも自分で選べます。ましてや放っておいても脳の働きにより呼吸は自然に繰り返されるので、息が詰まったり止まったりすることなど本来はありえないはずなのです。だけど多くの人は苦しい呼吸を選んだり、息を詰めたり止めたりしてしまう。不思議ですよね。

生まれたての赤ちゃんは身体すべてを使って大きく楽に呼吸をしています。何に縛られることもなく、自分で意図することもなく、本能的にただ呼吸のリズムを繰り返している。子供が成長して言葉を覚え始める時期と、呼吸をコントロールし始める時期は一致しているそうです。子供が言葉を通して世界を見ると、必然的に時間的な制限のある世界が見える。不安とは常に未知なる未来に対して起こるもの。つまり人が不安になるのは時間という概念が備わってから。不安があると必ず人の呼吸は止まり、心身に緊張が生まれます。そしてその後も楽な呼吸に戻るのではなく、浅く苦しい呼吸が定着します。つまり人間が成長過程、あるいは進化の過程で獲得した知能が苦しい呼吸を選んでしまうんですね。

時間という概念がなく、常に「今ここ」に生きていれば不安はなく、不安がなければ苦しい呼吸を選ぶこともなく、呼吸が苦しくなければ人生も苦しくないのです。だからやはり苦しい呼吸や苦しい生き方は自分で選んでいるのです。問題なのはそれを自分で選んで自分で使っているという意識がないこと。今一度、自分の呼吸と生き方を確かめてください。楽を選んでいるのか?苦を選んでいるのか?苦を選んでいるのであれば、それを手放して楽な呼吸を選べばいいだけ。周りは関係ありません。自分が「今ここ」にいればいいだけなのです。