ウイルスは恐れで増幅する?

4月7日には緊急事態宣言が発令され、世の中新型コロナウイルス一色という感じですね。当院は通常通り開院しておりますので健康上の不安や相談などあれば遠慮なくご連絡ください。

さて今回はウイルスについて書きたいと思います。ウイルスと聞くと「悪者」というイメージがあるかもしれません。ですがウイルスには全く悪意はありません。ただ存在していようとしているだけです。存在するということは何か意味があるということ。ウイルスは約3万種類あるといわれています。そのうち哺乳類や鳥類に感染するものは約650種。それらは生物の免疫機能を守るためなどの理由があって存在します。

つまりウイルス自体は悪者ではないのです。ただ生物が免疫を獲得するためにはウイルスに感染し、その体内で増幅し、症状の発症という過程を踏まなければなりません。症状を発症している期間はいわゆる「病気」の期間です。病気は人間が活動する上では都合の悪いものなので、「ウイルス=悪」という構図が成立しているのでしょう。特に今回の新型コロナウイルスは死亡者の数も詳しく報道されているので、そこに恐怖心が上乗せされさらに悪者感に拍車がかかっている感じですね。

ただこの「ウイルス=悪」という構図。この構図が実は感染を呼び寄せ、さらに症状の悪化につながることがあります。人間は悪いものに対して恐怖を感じます。この恐怖心は免疫の働きを低下させます。つまりウイルスは恐れれば恐れるほど、その脅威を増幅させていくということです。

だとするとウイルス感染予防や症状緩和につながるものは恐怖心のコントロールということになります。人間は恐怖心を感じると呼吸が浅くなります。この呼吸の浅さが免疫機能を低下させるとも言われています。逆にいうと恐怖心を抑え、免疫力を上げるには呼吸を深くする必要があるということです。実際に呼吸の回数が減る(深くなる)ことで炎症の数値が下がるといったデータも出ています。

新型コロナウイルス、連日の報道を観ると確かに怖いし不安になるのもわかります。ウイルスを悪者と思わないということも簡単ではないかもしれません。(特に身内や近しい方を亡くした人などは…)ですがウイルスに限らず、物事に良い悪いのラベルを張るのは自分自身。どちらを選んでもいいのです。だとしたら冷静なジャッジをしたいものですよね。冷静なジャッジを下す。これも深い呼吸のなせる業です。こんな時だからこそ呼吸は深く穏やかに。深い呼吸のためのエクササイズを今度紹介しますね。